<日記>変更及び今後の展望に関する戯言 katan レビュー

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<日記>変更及び今後の展望に関する戯言

少し50選とか100選とかをいじりました。
一部の作品の評価を見直したためです。
近年の一番大きなところで言いますと、
『さくらさくら』を上げて『戦国ランス』を下げました。

その理由は以前から私が大事にしていたことでもあるわけで、
『さくらさくら』は全体を通じて1つの作品を作ろうとした姿勢があり、
そこを再評価したわけです。

『戦国ランス』につきましては、
これが最高という評価は当初から絶対にありえなかったのですが、
それでも一応傑作評価には値するかと判断してきました。
しかしやっぱりちょっと弱いよなってことで、
点数にしてわずか2点ですが下げました。
それで85点を切ったので、ランクも下げることにした次第です。


さて、今回のランクの変動に伴い、ゼロ年代を改めて振り返りつつ、
勝手な今後の展望を考えてみました。
2001年から2010年のアダルトゲームの中で名作と思った作品が、
2001年~2005年までの前半に23本、
2006年~2010年までの後半に17本の計40本あります。
10年間を平均すると3ヶ月に1本ってところでしょうか。
前半に比べると後半は減っていますし、
その前半にしても更に前の5年間より格段に減っているので、
数字からだと今後も減りそうな気はします。

しかし今後の5年を考える上で、ちょっと視点を変えてみました。
アダルトゲームはADVが主流であり、それは今後も変わらないでしょう。
RPGとかはゲーム機や一般PCゲーとの差が開く一方ですし、
今後名作と思えるものは極端に減るかと思われます。
またずっとトップを担ってきたアリスもかつて程の勢いはないので、
そういう意味でもRPG・SLG系はないものと考えた方が良いでしょう。
年度ごとの名作数は「54464/54323」となるのですが、
それをADVだけに絞ってみると、「43243/44323」となりました。
とすると、前半16本に後半16本で本数は一緒です。
ただ、あえて言えば半ば頃が強かったようにも見えます。

ところで、今は陵辱系が強く規制されてしまいましたので、
今後は陵辱系はほとんど期待できないでしょう。
BL系も旬を過ぎたので、陵辱系と併せて除外しますと、
「31221/03123」となりました。
数的には前半後半共に9本で一緒なのですが、
こうして見ると半ば頃が弱かったのであり、
近年は少し盛り返してきているようにも思います。
更にノベルゲームが主流でその流れも変わらないだろうということで、
ノベルゲームに絞ると「31111/03122」となります。

これを元に思い出していたのですが、
ストーリーの幅や多様性は90年代後半よりもゼロ年代前半、
前半よりも後半と次第に失われていっています。
同様に、際立った個性を有する作品も減っていっています。
規制の増えた今日では、その傾向が改善する見込みはあまりないでしょう。
そういう癖の強い作品は、今後も減り続けるのだと思います。

しかし、ストーリーだけを求めるのならば、
それこそ本を読めよって話になるわけで、
ADVはストーリーが全てではありません。
グラフィックやサウンドといった演出面もそうですし、
同じノベル物と言っても方法論は幾つもあるわけで、
そのゲームに合った独自の工夫は幾らでもあるわけです。
そしてそういう部分にこそ、
本や映画では得られない感動もあるのでしょう。

90年代後半からノベル系が増えだし、
00年にはほぼノベルだらけになったわけですが、
この時期はストーリーにこだわるあまり、
他の部分がどんどんおろそかになっていったように思います。
動かない絵に、同じようなゲームデザインに、同じようなレイアウト。
キャラまで似だすと、それこそストーリー以外は皆一緒です。
ゼロ年代前半はライターに注目の集まった時期でもありましたが、
それはある意味当然なのでしょうね。
大半はストーリーしか差をつけるものがなかったのですから。

それでもストーリーに多様性のあった頃は良かったのですが、
それもゼロ年代に入ると次第に失われていきました。
まぁ、その分限られた範囲で突き詰められれば良かったのですけどね、
性質が悪いことに一般小説のネタを拝借したような、
それこそ本を読んでいれば既視感で大したことなく感じるものが、
異常にもてはやされたように思うわけでして。
それ以外にも小説家崩れの拙い価値観を押し付けられるものも多数あり、
ある意味一番酷かった時期なのかなと。
ちょっと言葉は汚いのですが、ガキ向けラノベの延長みたいなのばかりで、
エロさを伴わないストーリー重視のノベル系作品に関しては、
02~06年こそが暗黒期とすら思っています。

そういう意味では、今は暗黒期を脱したようにすら見えます。
これを読んでるゲーム制作に携わる人はほとんどいないのだろうけれど、
もしいたら自信を持って頑張ってもらいたいものですね。
ストーリー面は普通すぎるのが多くて課題も多いように思いますが、
画面上の動きはまた増えだしましたし、
独自のレイアウトやシステムを搭載したところも増えています。
ノベル系における選択肢の総当りは、
コマンド選択式のそれより性質が悪いと思いますので、
意味のない無駄な選択肢が減っている傾向も良いことですね。
ゲームは何も全部をテキストにする必要はないわけで、
絵や音、或いは主人公の行動はプレイヤーに委ねたって良いわけです。
絵も音も文字もシステムも全部活かせてこそ、
作品としての一体感が生まれてくるのですから。
ゼロ年代半ば頃はこの観点が致命的に欠落した作品が多数ありましたが、、
最近は少しずつではあるものの、
総合的なゲーム作りを考えているところが増えたように思います。
規制だのユーザーの希望の押し付けだので制約も多いのでしょうが、
業界全体で言えば緩やかに良い方向に向きつつあると思うのですよ。

それもあってか、名作には及ばなくても良作と思えるものは、
一時期より増えているように思います。
あくまで個人的な展望ではありますが、
RPG・SLGや陵辱系とかの名作が減ったとしても、
全体では今後もあまり変化はないように思いますね。
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